一般的な温度計はセンサーに信頼が置けるか

市販されている温度計は、センサーの精度はまずまずといったところで、大量生産されている工業製品ということを考えれば及第点です。ただしそれはメーカーが想定する数値が出ている場合で、精度の範囲を外れる狂いが生じれば話は変わってきます。一般向けの温度計は厳密な温度管理には向きませんが、理由としては精度が常に保証されるとは限らず、信頼性に少なからず疑問が残ることが挙げられます。本体だけでなくセンサーもコスト重視で大量に生産しているわけですから、業務用途で求められるような精度、信頼性を求めるのは酷です。

とはいえ、精度を提示して温度計を販売している以上は、センサーに関して数値通りの精度を求めたくなるのも当然といえば当然です。市販の温度計は単体だとセンサーが数値通りの精度か分からないので、信頼性は未知数ということになります。他に高精度な温度計を用意して比較すれば、誤差の大小で確かめられますし、信頼性についてもある程度は測ることができます。同じセンサーを備える製品、例えば同一メーカーの同一製品を複数用意しても、相対的に信頼性が測れます。

誤差の大きいものを除外していくと、最終的に残るのは差が小さい個体で、それらがメーカーのいう数値を出している可能性があります。ただ、絶対的な精度を測ることはできませんし、使っている間に狂いが大きくなったり複数の個体が同時に狂い始めるとお手上げなので、絶対的な信頼性を求めるなら精度が保証される高価な業務用を購入するのが正解です。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です